ORIZURUカードワークショップ「cocoroscape(ココロスケープ)」は、たくさんの人にスピリチュアルケアを知って貰いたいという想いから生まれました。
近年では様々な場所でグリーフケア・スピリチュアルケアという言葉を耳にするようになりましたが、ケアに関心を持つ人の多くが医療や介護に携わる人、様々な理由から喪失や悲嘆を経験した人のように思えます。確かに人は誰もがその人生の中で喪失を経験し、ときに深い悲しみを抱えます。この意味でグリーフケア・スピリチュアルケアを知るきっかけが『喪失や悲嘆』であることは、とても自然なことなのかも知れません。ですがスピリチュアリティ(ここでは『生きる力』と訳します)は誰もに備わっていると私たちは考えます。そしてスピリチュアルケア(ここでは『生きる力を見出すこと』と訳します)は病を抱えた人・喪失を経験した人のみならず、元気な人・健康な人にとっても重要な概念であると私たちは考えています。なぜなら生きる力を見つめ育むことは、その人がその人らしく人生を歩むためにとても大切なことだからです。
現在、スピリチュアルケアに関して公に認められた定義はありません。研究者や実践家が自らが考えるスピリチュアルケアを言語化している状況にあります。スピリチュアルケアは多層な意味を持っており、一義的な意味づけが出来ないからです。ですがこうした状況がスピリチュアルケアを「分かりそうで分かりにくいもの」に留める一因となっているようにも思えます。そこで私たちは一人でも多くの人にスピリチュアルケアを身近に感じて貰えるように「cocoroscape(ココロスケープ)」を作りました。
『スピリチュアルケアとは、自らの支えとなるものを(再)確認・(再)発見することで、生きる力を取り戻す援助もしくはセルフケア』(東北大学 谷山洋三准教授)
「cocoroscape(ココロスケープ)」は「自分の支え」をテーマにしています。このワークショップを体験することでスピリチュアルケアが生じるわけではありませんが、自分にとって本当に大切なものを見つめ直すきっかけになると考えています。是非、多くの人に味わって頂けたらと思います。そしてこの体験を通じて、病を抱えた人も、そうではない人も、悲嘆を抱えた人も、そうではない人も、その誰もがスピリチュアルケアに関心を持ち始めて頂けることを心から願っています。
(カード制作プロジェクトメンバー一同)